必殺シリーズ

wikipediaで「必殺仕置屋稼業/一筆啓上罠が見えた」の脚本が中村勝行となっている件について

必殺仕置屋稼業・第4話「一筆啓上仕掛が見えた」で印玄に殺された火消し役の人は、漫才師の西川のりおになんとなく似ている。 火消し役の俳優・横沢祐一という人のことをネットで調べたら、wikipediaの必殺仕置屋稼業の記事にたどりついた。 そこに作品リス…

テーマとストーリーからみた必殺シリーズの変遷6

新必殺からくり人(11作目) ピカレスクロマンの放棄、カタルシスドラマに基づいた作品制作 テーマの特徴 シリーズ第11弾「新必殺からくり人」は、殺し旅という大胆な設定、錦絵に殺す相手を書き込むという斬新なアイデアを盛り込んでマンネリ化の防止に努め…

テーマとストーリーからみた必殺シリーズの変遷5

必殺からくり人(8作目) 独創的な制作姿勢、テーマの2次化現象 テーマの特徴 シリーズ第8弾となった本シリーズ「必殺からくり人」は、設定・キャラクターともにそれまでの基本フォーマットに拘束されない自由で独創的な制作姿勢で作られているが、テーマ…

テーマとストーリーからみた必殺シリーズの変遷4

必殺仕置屋稼業(6作目) ピカレスクロマンの全面的追求、フィクション重視のストーリー テーマの特徴 シリーズ第2弾の「必殺仕置人」では、「頼み人の晴らせぬ恨みを晴らす」「法の網をくぐってはびこる悪を裁く」といった<カタルシス(懲悪)ドラマ>の…

テーマとストーリーからみた必殺シリーズの変遷3

暗闇仕留人(4作目) 仕置人を継承したテーマとストーリー テーマの特徴 前作の「助け人走る」が「必殺仕掛人」の延長線上で制作されたのと同様、シリーズ第4弾となった「暗闇仕留人」は、設定・キャラクター・テーマ・ストーリーとも「必殺仕置人」の延長…

テーマとストーリーからみた必殺シリーズの変遷2

必殺仕置人(2作目) 2つのテーマの融合、シリアスドラマ重視のストーリー テーマの特徴 シリーズ第2弾、原作なしのオリジナル作品としては第1作にあたる「必殺仕置人」も、<ピカレスクロマン><カタルシス(懲悪)ドラマ>の2つのテーマから成り立っ…

テーマとストーリーからみた必殺シリーズの変遷1

2つのテーマ・3つのストーリー要素 初期必殺シリーズは、2つのテーマ、3つのストーリー要素から成り立っている。 1つ目のテーマは<ピカレスクロマン>。これは「お金を貰って人様のお命を頂戴する裏稼業の人間たちの姿を描く」というテーマである。 2…

必殺シリーズの作品分類

必殺シリーズは、一般的には主水シリーズと非主水シリーズとに分類されている。だが、この分類は内容における分類ではない。 必殺シリーズを内容によって分類すると、「仕掛人」の系譜を継ぐ作品、「仕置人」の系譜を継ぐ作品、どちらにもあてはまらない作品…

必殺シリーズの時代区分

初期・中期・後期の区分 必殺シリーズをどのように時代区分するかは、何を基準にするかによっていくつかのタイプに分けられる。ここで提示するのは筆者の個人的な価値観に基づくものにすぎず、すべてのファンにここでの時代区分案を強制するつもりはないこと…