文学

twitter上の小谷野敦と佐藤亜紀のやりとりに関連して

twitter上で小谷野敦と佐藤亜紀が論争というか喧嘩というか、言い争いをしていた(以前から目にしていたが)。 その件に関して小谷野氏のブログに次のような記述があった。 佐藤は平野啓一郎が「鏡の影」を盗作したのではなく「パクリ」としたのだというが、…

佐藤亜紀「鏡の影」−平野啓一郎「日蝕」問題に関して

有名人のtwitterをあちこち見学していたら、作家の佐藤亜紀が自作の「鏡の影」と平野啓一郎の「日蝕」のプロットの類似性を表にして自身のブログで公開していたことを知る。 大蟻食の生活と意見 @berohashi氏の質問に答えて <大蟻食の生活と意見 13「バルタ…

水嶋ヒロ・ポプラ社小説大賞受賞に関する考察

要点整理 論点整理 1・水嶋ヒロは、ポプラ社小説大賞に応募したのか? A説 応募はしていなかった。(すべてがやらせ、出来レースだった。) B説 ポプラ社と打ち合わせた上で応募した形をとった。 C説 水嶋ヒロが自発的にポプラ社の小説大賞に応募した。 2…

小説は筋か描写か

何週間か前(1カ月以上前かもしれない)立ち読みした「SPA」の記事から(扶桑社さん、すいません買ってません)。 福田和也と坪内祐三の対談「これでいいのだ」。 二人とも小説は筋(話の内容)よりも描写(表現)のほうが大事だといった意味の発言をしてい…

しつこく、水嶋ヒロのポプラ社小説大賞受賞の件

一昨日(11月1日)、この件については記述していたがもう1回書きたくなった。 爆笑問題の太田光がこの件についてどういった発言をするのか気になったので、TBSラジオ「ジャンク・爆笑問題カーボーイ」を聞いてみた。 爆笑問題の2人は水嶋ヒロと知り合いら…

水嶋ヒロ、ポプラ社小説大賞受賞の損得

水嶋ヒロにとってもポプラ社にとっても、話題になる、普通に俳優が小説を書きましたといって出版するよりも売り上げアップが見込めるという点では得だったといえる。 両者にとって損になるのは、実力で受賞していたとしても出来レースを疑われる、ゴーストラ…

文学のポップカルチャー化について

純文学について 純文学の定義は十人十色であり、誰もが納得できる明確な定義はないといわれている。 特に、昭和50年代以後、文学のポップカルチャー化ともいえる現象が進行してからは、一層定義が困難になっただろう。 だが、純文学が芸術とみなされていた…