安倍とともに去りぬ − 戦後の民主主義

2012年12月の衆議院選挙の結果、民主党が弱小政党に転落したことによって、日本の政治は、「自民党がやりたい放題の政治を行うか」、「自民党が再び国民の信頼を失い、政党政治、議会制民主主義そのものに対する信頼が失われるか」という、(自民党が…

靖国問題の争点

本文章は、三土修平氏の『靖国問題の原点』(日本評論社)に影響を受け、三土氏の問題提起を継承する形で執筆しています。 はじめに − 戦死者の弔い方について 靖国神社の問題を議論するさいは、「戦死者に国家・政府がどのように対処すべきか」というより大…

年金制度は40年後を目途に生活保護制度を補充する制度に移行すべき

年金制度については、年金財源(年金保険料)をどのように徴収するか、年金の支給額をどうすべきかの2点を考える必要がある。 現在は、年金保険料を税金とは別に徴収し、保険料を一定年数払った人のみが、払った期間と払った保険料の額に応じて年金を受け取…

友川かずき

やっと一枚目 やっと1枚目(紙ジャケット仕様)アーティスト: 友川かずき出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2007/08/30メディア: CD購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る <曲目> A1 青春 A2 魂 A3 優美子の春 A4 虚…

日本の軍事政策−新理想主義的立場からの一私案

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月13日公開したものを転載) 戦後の日本では、護憲(憲法9条擁護)か改憲(憲法9条改正)かをめぐって論争が繰り広げられてきたが、すべての国民がどちらかの陣営に属さねばならず、中立的立場、第三…

護憲派とは何か−反戦平和の思想を考える

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月12日公開したものを転載) 護憲派とは、憲法前文と9条に表明されている反戦平和主義の思想を肯定的に評価している人たちのことだろう。 が、反戦平和の思想をどのように考えるのかについては必ずし…

日本の軍事政策−2つの理想主義と現実主義

(「ミルクたっぷりの酒」に2010年5月30日、「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月11日公開したものを転載) 戦後日本の軍事政策に関する考え方には、2つの種類の「理想主義と現実主義」の対立がある。 1つは、憲法9条を擁護しようとする「反戦平…

憲法9条改正をめぐる三つ巴戦

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月10日公開したものを転載) 1980年代までは、憲法9条を改正すべきと考えている人たちは少数派にすぎなかった。 だが、90年代以降改正派の数は徐々に増えているだろう。 現時点で改正賛成派と反…

日本の軍事政策の基本理念に関して

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月7日公開したものを転載) 憲法9条、自衛隊、日本の軍事政策(防衛政策、安全保障政策)に関する問題をめぐっては、改憲=9条改正か、護憲=9条維持かといった二項対立で議論がなされているケース…

信仰としての憲法9条

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月6日公開したものを転載) 多くの宗教においては「何々をしてはいけない」「何々をしなければいけない」といった戒律や規律があるだろう。 だが、ある宗教を信仰している人で、戒律や規律を厳格に守…

あなたは憲法9条改正に賛成ですか

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月5日公開したものを転載) 「あなたは憲法9条改正に賛成ですか?」といった類の言説をマスメディアでよくみかけた。 だが、よく考えてみるとこういった問いかけはおかしなものだろう。 日本の軍事政…

大東亜戦争=アジア解放戦争論の欺瞞

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月4日公開したものを転載) 太平洋戦争あるいは大東亜戦争という名で呼ばれている戦争。 日本の戦争指導者たちが、欧米諸国に植民地支配されているアジアの人々を、その支配から解放することを一番の…

侵略戦争と自衛戦争

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月3日公開したものを転載) 日本が1930年代から40年代にかけて行った戦争に対しては、それが自衛戦争だったのか侵略戦争だったのかをめぐって論争が繰り広げられてきた。 だが、自衛戦争と侵略…

日本近現代史をめぐる4つの歴史観

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年7月2日公開したものを転載) <日清戦争・日露戦争>を肯定的に評価するか否定的に評価するか、<日中戦争・太平洋戦争>を肯定的に評価するか否定的に評価するか、<戦後の日本>を肯定的に評価するか…

原始共産制について

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・濃縮版」に2010年6月27日公開したものを転載) 「原始共産制」の説は今でも根強く支持されているのだろうか。 マルクス主義者あるいは共産主義者たちの失敗の源は、人間の原始の状態を共産社会=支配・被支配関係や貧富…

友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト 1977年11月−1978年3月

サブブログに記述した「若いこだま」放送曲目リストを転載 ○元エントリ 2010年8月17日公開 友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト1から 2010年8月30日公開 友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト14まで 2010年8月31日公開 友川かずきDJ「若いこ…

友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト 1977年7月−1977年10月

サブブログに記述した「若いこだま」放送曲目リストを転載 ○元エントリ 2010年8月17日公開 友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト1から 2010年8月30日公開 友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト14まで 2010年8月31日公開 友川かずきDJ「若いこ…

友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト 1977年4月−1977年6月

サブブログに記述した「若いこだま」放送曲目リストを転載 ○元エントリ 2010年8月17日公開 友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト1から 2010年8月30日公開 友川かずきDJ「若いこだま」放送曲目リスト14まで 2010年8月31日公開 友川かずきDJ「若いこ…

80年代、テレビ東京はカルト時代劇の宝庫だった

(サブブログ「〜〜まであと○○日」に2010年9月23日に記述) 高校三年の頃(1981年)、テレビ東京では日曜の深夜に時代劇の(再)放送をしていて(他局で制作した番組の放映権を買い取って放送していた筈)、けっこう面白い番組が多かった。 1982年頃…

クロスオーバーイレブン

元記事は2010年6月3日に別ブログに記述 クロスオーバーイレブン クロスオーバーイレブン 1984年頃放送(1985年放送の可能性もあり) 1 ウエザー・リポート&カール・アンダーソン/キャン・イット・ビー・ダン 2 トム・ブラウン/クルージン 3 ビル・ラズ…

軽音楽をあなたに−パート3

元記事は2010年6月2日に別ブログに記述 軽音楽をあなたに パート3 軽音楽をあなたに 1984年放送(1985年の放送だったかも) 1 ハービー・ハンコック/4AM 2 ブラッド・スウェット&ティアーズ/ブルース・パート2 3 ウエザー・リポート/ホエア・ザ・ム…

軽音楽をあなたに−パート2

元記事は2010年6月1日に別ブログに記述 軽音楽をあなたに パート2 軽音楽をあなたに 1984年春放送(記憶ちがいで1985年春の放送だったかも) 1 ブルース・スプリングスティーン/ハングリー・ハート 2 クール&ザ・ギャング/ジョアンナ 3 トーマス・ド…

軽音楽をあなたに−日本のギタリスト特集

元記事は別ブログに2010年5月31日に記述 軽音楽をあなたに−日本のギタリスト特集 軽音楽をあなたに−日本のギタリスト特集 1984年春放送(自分の記憶違いで、1985年の春に放送された模様) 1・今 剛/アガサ 2・鈴木茂/ホット・ブラッディド 3・鳥山雄司/…

政治家が本気で公務員制度改革をしたいのなら

9月5日に放送されたテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」で、「民主党には公務員制度改革を志向する議員とこれに反対する議員がいるから、民主党政権では本格的な公務員制度改革はできない」と言われていた。 これって自民党政権時代にも「自民党には公…

ビートルズの私的ベスト10を選んでみた

候補曲選出 とりあえず気に入った曲を数に関係なく選んでみた。あくまでも個人的なフェイバリット曲なので「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」のような名曲が候補にはいっていません。・「プリーズ・プリーズ・ミー」より アイ・ソー・ハー・スタンデ…

「御上の威光にみんなひれ伏せ」言葉についての雑考・その2「看護婦・スチュワーデス」

00年代の前半だったか、テレビや雑誌から看護婦・スチュワーデスという言葉が消え、看護師・キャビンアテンダントという言葉が使われはじめて違和感を覚えたことがあった。 面白かったのは、普段フェミニズムに対して批判的だった保守系・右派系のメディアも…

言葉についての雑考・その1「シナ(支那)」

シナ(支那)という言葉は呉智英などが言っていたように、元々は国や地域を表す言葉であり、侮蔑語・差別語ではないだろう。 だが、おそらくは戦時中(もしかしたらそれより前の時代から)少なからぬ日本人が差別的・侮蔑的な意味を込めて使っていて、そのた…

小選挙区制に関して

今年6月の「朝まで生テレビ」で猪瀬直樹が、小選挙区制だと1人しか当選できないから、候補者が選挙に勝ちたい一心で口当たりのいい公約ばかり述べるようになる、といった類の小選挙区制批判をしていた。 だが、現在の制度になる前、まだ中選挙区制だった頃…

結局、今の日本国民は55年体制下の負債を払い続けてるだけのことでしょう

自民党・官僚・財界の癒着した政治の弊害は、55年体制の時代から一部の人たちによって指摘され続けてきた。 だが、多くの国民は経済が順調に運営されていて自分たちがそれなりに安定した生活を送れていたから、自民党・官僚の癒着政治の弊害を黙認し続けて…

「戦前・戦後」と「戦前・戦中・戦後」

日本の近現代史の(ジャーナリズム的な)時代区分には「戦前・戦後」という区分と「戦前・戦中・戦後」という区分があるが。 前者の場合、1945年を境にそれ以前を戦前、それ以後を戦後と呼んでいるが、戦前と戦後の区切りを1945年のどの時点に設定し…