小選挙区制に関して


今年6月の「朝まで生テレビ」で猪瀬直樹が、小選挙区制だと1人しか当選できないから、候補者が選挙に勝ちたい一心で口当たりのいい公約ばかり述べるようになる、といった類の小選挙区制批判をしていた。
だが、現在の制度になる前、まだ中選挙区制だった頃は、(猪瀬直樹とは別の人だが)中選挙区制だと同じ選挙区から自民党の候補者が二人立候補して政策本位の選挙が行われない、小選挙区制になれば政策本位の選挙が行われやすくなる、と言って中選挙区制を批判していた。
候補者は口当たりのいい公約ではなく、実現可能性のある公約をきちんと提示する。
そして有権者が公約(政策)と人物(候補者)を総合的に判断して投票する。
このような政治態度が政治家と有権者の間に根付かなければ、選挙区をどのように変えても、政策中心の選挙は行われない。