水嶋ヒロ・ポプラ社小説大賞受賞に関する考察

要点整理

論点整理

1・水嶋ヒロは、ポプラ社小説大賞に応募したのか?
 A説 応募はしていなかった。(すべてがやらせ、出来レースだった。)
 B説 ポプラ社と打ち合わせた上で応募した形をとった。
 C説 水嶋ヒロが自発的にポプラ社の小説大賞に応募した。


2・[1でC説だった場合]
 ポプラ社はいつ水嶋ヒロの存在に気付いたか。
 a説 応募原稿を整理していたとき(1次選考前)
 b説 1次選考後、2次選考前
 c説 2次選考後、最終選考前
 d説 最終選考後=ポプラ社の公式見解


3・選考は公平、公正に行われたのか。

ポプラ社の公式見解およびいくつかの仮説

仮説1 完全八百長出来レース説。
仮説2 途中から裏取引説。
ポプラ社小説大賞応募者に水嶋ヒロがいることに気付いたポプラ社が、裏取引をもちかけた。
仮説3 片八百長説。
・ポプラ小説大賞応募者に水嶋ヒロがいることに気付いたポプラ社が、水嶋ヒロには内緒で作品の出来にかかわらず大賞に決定した。


ポプラ社の主張
1・応募書類の経歴欄は空白だった。
2・大賞受賞作決定後、本人に連絡したら水嶋ヒロだったと気付いた。

傍証

爆笑問題田中裕二のラジオ(TBSラジオ爆笑問題カーボーイ」)での発言。
・「ポプラ社小説大賞発表前に水嶋ヒロに会ったとき、文学賞に応募した原稿が2次予選を通過したという話を本人から聞いた。」
・上記の会話が何月何日のものかは不明。
(ただし、ラジオの本放送を1回聞いただけで録音はしていなかったので、発言の内容を1部聞き間違いしている可能性もある。)

疑問点

疑問点1
・応募書類の経歴欄が空白だったというのは本当か。
疑問点2
・前年度は発表1月前に最終候補者と面接を行ったらしいが、なぜ今年はそれを行わなかったのか。
 ただし、2ちゃん情報なので真偽の程は不明。
疑問点3
・2000万円の賞金辞退の理由。

推理

仮説1 完全八百長出来レース説の検証

完全八百長出来レース説をとった場合、爆笑問題田中のラジオでの発言をどう解釈するかが問題となる。
(1)田中の発言もシナリオの一部分説
出来レース説を否定するために、水嶋ヒロの知り合いだった田中に、前述の発言をラジオでするように頼んだ。
(2)水嶋ヒロによる事前の仕込み説
大賞受賞後、出来レース疑惑がおこることを予想していた水嶋ヒロが、爆笑問題の田中に前述の発言をしておいた。
受賞発表後、田中がラジオで例の発言をすることを期待していた。


ちなみに私自身は(1)の説も(2)の説も強引すぎる説なので事実だとは思っていない。
水嶋ヒロポプラ社小説大賞に応募していたことを知った時点で、ポプラ社水嶋ヒロの間で取引があった「途中から裏取引説」が一番可能性があり、その次に可能性があるのがポプラ社の「片八百長説」だと思っている。

仮説3 片八百長説の検証

疑問点2は、この説で説明がつく。
この説の弱さは、賞金辞退の理由に説得力がないこと。
爆笑問題田中のラジオでの発言とも整合性がとれる。

仮説2 途中から裏取引説

疑問点2と3は、この説で説明がつく。
選考のどの時点で裏取引があったかが次の疑問点となる。
爆笑問題田中と前述の会話があったときにはまだ裏取引がなかった場合。
 (あ)2次選考までは実力で通過した。
 (い)水嶋の存在に気付いたポプラ社が、本人には内緒で不公正な選考で2次選考を通過させた。
爆笑問題田中と前述の会話があったときには既に裏取引が成立していた場合。
 田中に対して実力で予選通過したと嘘をついていたことになる。

ポプラ社の主張の妥当性ならびに選考の公正性について

最初の論点整理のA説、B説が真実である場合は、仮説1の完全八百長であるので、ポプラ社の主張の妥当性や選考の公正さなどは考える必要がなくなる。


[ポプラ社の主張の検討]
1・応募書類の経歴欄が空白だったというのは本当か。
これについては、1次選考・2次選考をどのような手続きで行っているのかがわからないので、部外者にはなんともいえない。
書類審査の段階で、応募書類に不備のある応募者は落選させないのか。
1次選考あるいは2次選考を通過した時点で応募書類の詳細を確かめるのか。
応募書類に不備があっても作品がよければ受賞させるほうが出版社にとっては得になるので、経歴欄に空白のある応募者が受賞するのはおかしいという批判はあまり説得力がない。ただし下読みの大変さを考えると、1次選考前に書類不備の応募者は落選させていた可能性も否定できない。


2・大賞受賞作決定後、本人に連絡したら水嶋ヒロだったと気付いた。
爆笑問題田中のラジオでの発言が真実なら、2次選考を通過したことを本人に連絡しているはず。
(それともHP上での発表だけ?。2次選考通過者の発表がいつだったのか、爆笑問題田中と水嶋の前述の会話がいつ行われたのかによって、田中のラジオでの発言内容の信憑性がちがってくるが......。)
2次選考通過を書類で郵送したときには水嶋ヒロと気付かなかった?
ただし受賞決定後、電話で話すか本人と直接あったときに水嶋ヒロと気付いたという話は、嘘くさいけれども論理的には矛盾がないかもしれない。


前年度は発表1月前に最終候補者と面接を行ったという2ちゃん情報が真実なら、なぜ今年はそれをしなかったのかが最大の疑問となる。
裏取引か片八百長水嶋ヒロが受賞することが決定していたからと考えた方が辻褄はあう。
大賞以外の受賞者は事前に面接はなかったのか、そちらも疑問ではある。
(今年は誰とも事前面接していなかった可能性もある。)


[選考は公正に行われたのか]
裏取引や片八百長は無かったというポプラ社の主張が真実ならば、当然選考は公正に行われていたはず。
裏取引か片八百長が行われていた場合は、どの時点でポプラ社水嶋ヒロの存在に気付いたかによって見解はかわってくる。
応募書類に不備がある場合は1次選考すら行わない方針だったのなら、1次選考前に存在に気付いていたことになる。
裏取引か片八百長が行われていたとしても、どの時点でポプラ社水嶋ヒロの存在に気付いたのかは部外者には知る由もないので、あれこれ想像しても意味がないのでここらへんで詮索はやめにする。